彼が優しい理由

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私が中学2年生の頃、同じ「ムードメーカー」的存在だった男の子がいました。

 

 

彼のことはほとんど何も知らなかったのですが、2学期の席替えでたまたま隣の席になり、関わるようになりました。

 

席替えしてからだいぶ経ったある日のこと、部活の話の流れで、「試合に親が来たりしないん?」と何気なく聞いた時、「俺、親おらんくてさ。」と、少し伏し目がちに困ったような笑顔を浮かべながら、いつもより小さい声で私に言いました。

 

しかし、ちょうどそのタイミングで彼が先生に当てられ、「わかんないっすよ!」と言って、みんなの方を向いておどけて見せた、いつもの「ムードメーカー」の彼がいました。

 

みんなが笑う中、私は反省と共に、少しでも彼の支えになりたいと思うようになりました。

 

そこからの毎日は、いつもと変わらず楽しく過ごして2学期を終えました。

 

3学期になり、席替えをして彼と席が離れた頃、彼のことが好きだったんだと気づき、ある男の子に相談しました。

 

しかし、その男の子が悪気なくばらしてしまい、他の男の子たちに冷やかされるようになり、ほぼ話さなくなってしまったまま、中学2年生を終えました。

 

中学3年生になってクラスが離れても、依然として冷やかされていても、好きな気持ちは変わりませんでした。

 

しかし、周りの目を気にする彼のことなので、こういう関係になってしまった以上付き合えないと思いながら、自分の気持ちを断ち切るために彼に告白しました。

 

彼に「俺のせいで迷惑かけて本当にごめん。でも、うれしかった。ありがとう。」と言われ、振られてしまいましたが、自分の経験があるからこそ、人の痛みが分かる素敵な人に出会えてよかったなと今でも思います。

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